
↑このペンダントが出来上がるまでの作業です |

工程 1 工程 2 工程 3 工程 4 |
工程1‥ラピラズリの原石です。まずこれをイメージした大きさに切ります。
工程2‥ペンで大体のカットラインをマーキングします。このとき石の癖なども把握しておきます。
工程3‥リューターという道具に石切用の刃を付けカットスタート。
工程4‥石に対してまっすぐに、強すぎず弱すぎずいっていの力で刃を進めます。
強すぎたり少しでも角度がズレると、石が割れたり吹っ飛んだり指を切ってしまうので、かなり集中力が必要。 |

工程 5 工程 6 工程 7 工程 8 |
工程5‥無事にカットして終了
工程6‥リューターのヘッドをダイアモンドの粒子が付いたものに替え、デコボコを平らにしていきます。
工程7‥最後にやすりで真っ平らにします。仕上げは手作業です。
工程8‥真っ平らになりました。 |

工程 9 工程 10 工程 11 工程 12 |
工程9 ‥鋭いフチを削り、形を整えます。
工程10‥形が整ったら今度は削り跡をならし軽く磨きます。
工程11‥石の下準備はこれでひとまず終了です。
工程12‥次は石を留める台座(フクリン)を作ります。 |

工程 13 工程 14 工程 15 工程 16 |
工程13‥まずは石を掴む部分を作る為、石の高さなどと相談します。低すぎると石が取れやすくなってしまい、
高すぎると石が隠れてしまうのでコンマ何ミリ単位に気を使います。
工程14‥高さが決まったら鉄バサミで切ります。
工程15‥切った銀材を平らに治します。
工程16‥バーナーに火を入れ、なまし(金属を柔らかくすること)加工します。 |

工程 17 工程 18 工程 19 工程 20 |
工程17‥石の下部に巻き付けて一周したところで余りを切ります。
工程18‥切断面同士をろう(銀よりも低い温度で解ける様に割合を変えた銀を高温で溶かして接着させること)
付けします。
工程19‥ろう付けして1つの輪っかが出来ました。
工程20‥石に被せ、石の形に接着させて形を整えます。 |

工程 21 工程 22 工程 23 工程 24 |
工程21‥次に0.5ミリの銀板でフクリンの底、石の下側になる部分を造ります。
工程22‥大きさを計ったら糸ノコで切ります。
工程23‥フラックス(ろうが流れやすくなる液体)を塗る。
工程24‥掴む部分をろう付け。円の外側を切り、ヤスリをかければフクリンの完成です。 |

工程 25 工程 26 工程 27 工程 28 |
工程25‥次はフクリンの周りを飾るねじり線を造ります。最初は銀の針金みたいなものです。
工程26‥これを二本、万力に固定してひたすらねじります。引く力が弱いと変なところによれが出来てしまい、
強すぎると切れてしまうので、手元の微調整には気を付けます。
工程27‥これで完成です。これをフクリンの外周に巻いて切ります。
工程28‥切断面同士をろう付けします。 |

工程 29 工程 30 工程 31 工程 32 |
工程29‥フクリンとねじり線の完成です。
工程30‥次に本体になる部分を造ります。まずは銀材にバーナーの火を当て溶かします。
工程31‥マグマの様に完全に溶けるまで火を当てます。このときの温度は1000℃位です。
工程32‥完全に溶けきったら火を止め、自然に冷えるのを待ちます。 |

工程 33 工程 34 工程 35 工程 36 |
工程33‥まだ熱があるうちにハンマーで叩きます。闇雲に叩くのではなく、伸ばしたい方向によってハンマーの
角度や加減を一発一発変えて均等に伸ばしていきます。ちなみに表面が黒いのは火を入れたために
できた「スス」です。
工程34‥ある程度叩けたら火を入れてなまし加工。
工程35‥また冷えたら叩きます。壁掛けが落ちるほどの振動と騒音です。
必要な厚さになるまで工程34、35を繰り返します。
工程36‥ちょうどよい厚さになったらなまし、石とのバランスを見ながらペンで簡単な下絵を書きます。 |

工程 37 工程 38 工程 39 工程 40 |
工程37‥下絵が書けたら万力に固定して糸ノコで切ります。
工程38‥下絵を大事にしつつ、イメージを膨らませてひたすら切ります。
工程39‥まだひたすら切ります。
工程40‥カット終了。 |

工程 41 工程 42 工程 43 工程 44 |
工程41‥リューターに削るヘッドを付けて、断面の角を落としていきます。
工程42‥羽のラインを切りタガネ(鉄のスタンプみたいなもの)で打ち込んでいきます。
裏にも英字タガネで名を打ち込みます。
工程43‥下準備と羽のライン入れが終了。
工程44‥ここで特殊加工して表面をボコボコにしました。 |

工程 45 工程 46 工程 47 工程 48 |
工程45‥フクリンをのせる銀板を鳥の指の形に合わせて切ります。形ピッタリに切らないとろう付け出来ないので、
ここもコンマ単位の勝負です。
工程46‥鳥足との断面が決まったら次は石を乗せる角度やバランスを見て、ねじり線の輪郭に沿って
銀板をカットします。
工程47‥まずは銀板と鳥のろう付け。鳥と銀板が平らになるように気をつけます。
工程48‥銀板のろう付け終了。 |

工程 49 工程 50 工程 51 工程 52 |
工程49‥残るフクリンとねじり線もろう付け。
工程50‥ボディとなる部分は全てろう付け終了です。
工程51‥全体のバランスを見て丸カン(チェーンを通す部分)の太さや大きさを決めます。でしゃばらず、かつチェーンが
滑らかに通る大きさを見極める大事な工程です。
工程52‥イメージの太さの銀線を選び、曲げて切ります。 |

工程 53 工程 54 工程 55 工程 56 |
工程53‥下部分だけつぶします。ちなみにこれは丸カンを通す為のパーツです。
工程54‥全体の重さやイメージ通りの傾きになるバランスの取れるところにろう付け。
工程55‥丸カンを造るべく銀線を曲げます。
工程56‥円が出来たら糸ノコで切ります。 |

工程 57 工程 58 工程 59 工程 60 |
工程57‥先ほどのパーツに通して丸カンを閉めます。
工程58‥丸カンもろう付け。
工程59‥このビンの中の水は強力な酸性になっていて、鳥に付いたススやろう付け用のフラックスなどを洗い落とす
為、しばらく浸けておきます。
工程60‥ススなどが洗われてきれいになったところです。ちなみに白いのは酸のせいではなく、火を加えた銀は磨く前
は全て真っ白なのです。 |

工程 61 工程 62 工程 63 工程 64 |
工程61‥軽く火を当て、熱を帯びさせる。
工程62‥そこへ「いぶし液」を。熱を帯びていたほうが早くきれいに「いぶし」が入ります。
工程63‥「いぶし」入れ終了。どうせ黒くするなら酸に入れなくてもよいと思われがちですが、ススは付着した物の色で
「いぶし」は銀自体が化学変化して出る黒味で、同じ黒でも全く別物なのです。
工程64‥ついに石留めに入ります。石を留めるにも手作りの石留め用のタガネを使います。 |

工程 65 工程 66 工程 67 工程 68 |
工程65‥石をセットして万力に固定します。
工程66‥フクリンを石に向かって倒していきます。強すぎると石が割れ、弱すぎると石が外れるので全周が石に隙間な
く被るように倒します。
工程67‥石留め終了。
工程68‥フクリンから出ている部分の石を整えます。 |

工程 69 工程 70 工程 71 工程 72 |
工程69‥削り過ぎないように丸く‥
工程70‥形が整ったらヘッドを目の粗いものから細かいものへと変えていき、石に滑らかさと光沢を出していきます。
工程71‥ある程度リューターで光沢を出したら最後は手作業です。磨き粉を布につけ仕上げに入ります。
工程72‥石の磨きは終了です。 |

工程 73 工程 74 工程 75 工程 76 |
工程73‥再び磨き粉を布につけ、次は石以外を磨きます。
工程74‥裏側も同様に。
工程75‥布を変え最後の仕上げです。「いぶし」をとった部分を鈍く光らせていきます。
工程76‥完成です。イメージは「卵(宝物)を運ぶ親鳥」です。 |
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